grands様 事例
中古住宅のリノベーションの現場調査にRICOH Remote Fieldを活用。360°ライブ映像で現場と本社をつなぎ、効率的に高精度な調査を実現。
目次
1.概要
「リノベで世界をHappyに!」をミッションに掲げるgrands様。grands様は、住まいをより魅力的な姿に変えていく「建築」と、それを市場に展開していく「不動産」の強みを掛け合わせ、中古住宅を買取り、リノベーションをした上で再販する事業を中心に展開されています。リノベーションにおいて、もっとも重要な工程の一つが現場調査です。物件の状況を正確に把握するため、経験豊富なスタッフが現場に赴く必要がありますが、片道1~2時間かかる物件も多く移動時間の負荷がどうしても大きくなってしまいます。そこで、grands様では、移動に伴う時間と人件費の負荷を軽減するためRICOH Remote Fieldを活用されています。
調査を行う現場から本社へ360°映像をライブ配信。映像の画角を自由に変えて部屋全体を見渡したり、細部をズームして確認するなど、現場に行かなくても本社から遠隔で、物件詳細を把握できる体制を構築されています。現場の施工管理担当者と、本社の経験豊富な工事長、そして図面やリノベーションプランを作成する設計担当者が、物理的な距離を超えてリアルタイムに連携。効率的かつ高精度な現場調査を実現されています。
2.課題と効果
【導入前の課題】
- 本社・現場間の移動に片道1~2時間かかる
- 遠隔で物件全体を把握したい
- 複数の視点から現場をより丁寧に調査したい
【導入後の効果】
- 移動に伴う時間・人件費の負荷が軽減された
- 360°映像の画角を自由に動かし、物件全体を把握できる
- 現場の施工管理担当者と、本社の工事長・設計担当者が連携し、高精度な現場調査を効率よく実施できる
3.選定のポイント
- 360°映像をライブ配信できる
- 閲覧する側で画角を自由に動かせる
- 操作が分かりやすい
4.導入の背景と効果
事業概要を教えてください。
当社の特長は、中古住宅をより魅力的な姿に変えていく「建築」と、それを市場に展開していく「不動産」の両方の専門性を有していることです。建築部門と不動産部門の強みを融合していくことで、高い価格競争力を実現するとともに、ご契約後の物件に対してもお客様のご要望に合わせたリフォームを追加するなど、フレキシブルな提案力を強みとしています。
それから、生産性の追求も当社の特長の一つです。部門を超えた連携を強化していけるように、常に組織体制を見直し、業務効率化に向けたシステムの設計、IT投資も積極的に行っています。
リノベーションの起点となる現場調査を効率化するツールとして、RICOH Remote Fieldに興味を持たれたそうですね。
はい。中古住宅のリノベーション事業において、もっとも重要な工程の一つが現場調査です。現場調査では、施工管理担当者が現場に赴き一部屋一部屋を丁寧に調査していきます。図面作成や企画、設計の元となる調査ですから、経験や知識が豊富な工事長が同行することも多いです。また、できれば設計担当者にも現場を見てもらいたいと思っています。ただ、複数のプロジェクトが同時進行している中、スタッフの日程調整が難しい場合もありますし、遠方の現場も多くあります。そこで、RICOH Remote Fieldで現場と本社をつなぎ、移動に伴う負荷を軽減することで、効率的に現場調査ができたらと考えました。RICOH Remote Fieldを採用した決め手を教えてください。
一番の決め手は、RICOH THETAによる360°の映像をライブ配信できるところです。しかも、閲覧側で画角を自由に変えられることがとても魅力的でした。スマートフォンなどでも動画の配信自体はできますが、「何を映すか」は現場の判断に委ねられます。その点、RICOH Remote Fieldは、本社側で画角を変え、自分が見たいところを自由に見られるところに惹かれました。
RICOH Remote Fieldを使って、どのように現場調査を行われているのですか?
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本社:遠隔で現場を確認 -
本社:閲覧する側で画角の変更や、ズームが可能
操作性はいかがですか?
感覚的に操作できますし、使い勝手が良いと思います。画角を自由に動かせるだけではなく、「ここを見て欲しい」という時には、自分の画角を他の人に共有できる機能も便利ですね。それから、360°映像をそのまま録画できるのも助かっています。後日、改めて複数の角度から部屋の様子を確認し、図面や企画に落とし込んでいます。
導入効果を教えてください。
先にお話ししたとおり、現場調査は非常に重要な工程です。この工程を、現場と本社が360°映像でつながることで、効率的かつ精度の高い形で行うことができるようになりました。やはり移動時間の負荷が削減された効果は大きいですね。多忙な工事長も本社からなら柔軟に現場調査に参加できるので、現場にいるスタッフの経験が浅い場合でも、本社から的確にフォローできる体制が構築されました。また、これまで現場に立ち会っていなかった設計担当者が、遠隔で手軽に現場を見ることができるようになったことも、導入効果です。部門を超えた情報共有が、さらなる効率化、生産性向上につながっていくことを期待しています。
現場側ではどのような効果が生まれていますか?
現場・本社間のやり取りがとてもスムーズになりました。スマートフォンなど画角が固定されたデバイスでは、本社「もう少し右へ」、現場「このあたりですか?」といったやり取りにどうしても時間をとられてしまいます。360°映像を撮影できるRICOH THETAなら画角を気にする必要がないため、現場調査そのものにより集中できるようになったと感じます。今後について教えてください。
現場調査だけではなく、お客様に物件を紹介するツールとしても活用していくことを検討中です。それから、もっと未来の話になりますが、360°映像をAIで分析して修繕が必要なところをピックアップしたり、修繕前後の映像が自動的に表示されたり、動画から図面を起こすようなことができたら、業界に変革を起こせると思います。こうした夢のような構想も、RICOH Remote Fieldを使ってみる中で思い浮かんできたものです。引き続きリコーにも相談しながら、さらなる生産性向上や新たな価値創造に取り組んでいきたいと思っています。
株式会社grands 建築部 部長 奥山 様
株式会社grands 建築部 建築企画設計課 関根 様
5.お客様プロフィールと導入ソリューション
株式会社grands 様
https://grands.co.jp/■所在地
神奈川県平塚市田村7-26-17
■事業概要
不動産の買取再販事業
リフォーム・リノベーション・建物の修繕
■導入製品

■製品構成:
RICOH Remote Field
RICOH THETA
本Webページ記載の企業名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。
本ページに掲載されている情報は、2025年10月現在のものです。

