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大林組様は、1892年創業の大手総合建設企業。国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、及びこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業などで大きな実績をつくりあげていらっしゃいます。

お話をお伺いしたのは、東北支店 土木工事部長の森田様です(以下敬称略)。

大林組 森田様
東北支店 土木工事部長 森田様

今回、東北自動車道の越河橋床版取替工事にてRICOH Remote Fieldを使った安全パトロールに同席させていただき、RICOH Remote Fieldの使用感について率直なご感想をお聞かせいただきました。

白石市と仙台市の安全パトロールの事例ビデオ

RICOH Remote Fieldを選んだ決め手は、「臨場感」と「低遅延」

Q.業務内容と、RICOH Remote Fieldを導入いただいた経緯をお聞かせください。

大林組 森田:

私は東北支店における土木工事全般の責任者の立場で、特に作業員の安全確保の観点から各現場で起こり得る災害の対策や日常的に適切な安全管理がされているかのチェックに注力しています。

これまでは定期的に現地に赴いて安全パトロールを実施することで、作業員の安全確保に努めていましたが、安全パトロールを遠隔で実施できるというご提案をいただき、RICOH Remote Fieldを1年前から使用しています。我々はWebパトロールと呼んでいます。

既存のWeb会議システムでは画角が限られている状態が普通です。そのため、Webパトロールで現場の安全管理をするのはかなり難しいと考えていました。

また、土木の現場では通信環境が良くないことも多く、その点からもWebパトロールには課題があると考えていました。

白石市の現場から360度映像を配信している様子
白石市の現場から360度映像を配信している様子

Q.他社サービスと比較したうえで、RICOH Remote Fieldをお選びいただいた決め手となったのはどのような点でしょうか?

大林組 森田:

やはり、360度の映像が配信されることで、現場の撮影者に指示することなく現場の全体観がつかめるところが大きかったです。現場にいる感覚でチェックできる、この臨場感がWebパトロールの実現に踏み出させてくれました。

一つの見逃しが重大事故につながるような現場において、撮影者と確認者の双方がストレスなく視点を共有できることは非常に重要です。もし、このコミュニケーションが円滑にできないとなればWebパトロールの実施は難しかったと思います。

ほかにも、既存のWeb会議システムでは、撮影者が見せたくないポイントを隠しているのではないかと言われてしまう恐れもありましたが、360度映像ならその心配もないということで、遠隔から現場を確認する人のストレスを減らしてくれている点も決め手になりました。

また、通信環境が良くない中でも低遅延で配信ができる点も魅力的でした。RICOH Remote FieldはTHETAの配信設定を遠隔から変更でき、通信状況が不安定なところではフレームレートを下げれば、遅延の少ない映像でWebパトロールを継続することができました。

仙台市の会議室で白石市の現場映像を見ながら、360度映像を操作している様子
仙台市の会議室で白石市の現場映像を見ながら、360度映像を操作している様子

Q.最後にRICOH Remote Fieldを使った今後の展望について教えてください。

大林組 森田:

遠隔で安全パトロールを実施できるようになったことで、安全パトロールの実施回数自体を増やすことができるようになりました。これを活用して、これまで以上に現場環境の安全確保に努めていきたいと思っています。