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清水建設株式会社様は、1804年創業の大手総合建設企業。「建設事業(建築、土木、海外建設)」を柱に、非建設事業である「不動産開発」「エンジニアリング」「LCV(ライフサイクル・バリュエーション)」「フロンティア」の4分野で事業を展開してらっしゃいます。

お話をお伺いしたのは、土木技術本部 イノベーション推進部の柳川 正和様です(以下敬称略)。

清水建設 柳川様
土木技術本部 イノベーション推進部 柳川 正和 様

今回、相鉄・東急直通線、新横浜駅他工事でのRICOH Remote Fieldを使った遠隔立会に同席させていただき、どのようにRICOH Remote Fieldを活用されているのか、またどのようなメリットを実感されているのかをお聞かせ頂きました。

RICOH Remote Fieldを選んだ決め手は、「360度映像」と「高画質映像」

Q.貴社の事業内容と、RICOH Remote Fieldを導入いただいた経緯をお聞かせください。

清水建設 柳川:

私が担当する土木技術本部 イノベーション推進部は、土木部門のデジタルトランスフォーメーションを推進する部署で、生産性を高めるための新たなツールの導入や試行支援を行っています。

以前から遠隔臨場の試行は行っていました。特に一昨年からは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国交省や自治体の発注案件では遠隔臨場の要望を多く受けるようになりました。

これまでWeb会議システムとスマートフォンを使った配信をしていましたが、”画角が限られており見たいところが見られない”、”画質が悪く細部の確認ができない”ことが課題でした。

これまでWeb会議システムとスマートフォンを使った配信をしていましたが、”画角が限られており見たいところが見られない”、”画質が悪く細部の確認ができない”ことが課題でした。

遠隔立会の様子
遠隔立会の様子

Q.他社サービスと比較したうえで、RICOH Remote Fieldをお選びいただいた決め手となったのはどのような点でしょうか?

清水建設 柳川:

第一に、現場の360度リアルタイム映像が4G回線で見られることです。閲覧者側で自由に映像を動かすことができるので、現場の全体感が掴みやすいです。特に土木の工事現場は広いことが常なので、全体感を伝えられることはとても重要です。

トンネルやダムや橋梁など、土木の工事現場では通信環境が良くない場所が多くあります。そのような場所でもRICOH Remote FieldはTHETAの配信設定を遠隔から制御できるので、通信環境が悪いところでは設定を下げて、配信を止めずに立会をすることができます。

また、複数のカメラを同時に使える点も便利です。細部を見たい場合に、ウェアラブルカメラやスマートフォンの映像を併用して配信することで、細かい目盛や文字など、肉眼と変わらないレベルで確認することができます。

RICOH Remote Field 配信画面(左:THETA 360度映像、右:ウェアラブルカメラ映像)
RICOH Remote Field 配信画面(左:THETA 360度映像、右:ウェアラブルカメラ映像)

Q.最後にRICOH Remote Fieldを使った今後の展望についておしえてください。

清水建設 柳川:

今後、遠隔臨場はスタンダードになっていきます。また5G通信環境が整備され、土木の現場でも低いコストでWiFiを張り巡らす時代が来ます。映像の転送速度も上がり、単純に目視の代わりに映像で人が判断するのではなく、AIを使った映像診断やCIM連携など、いろいろとできることが増えていきます。

そんな時代に向けてRICOH Remote Fieldの導入を進めるだけでなく、得られる現場映像を使って次の活用として何ができるのかを探っていきます。

そんな時代に向けてRICOH Remote Fieldの導入を進めるだけでなく、得られる現場映像を使って次の活用として何ができるのかを探っていきます。